2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

背中に親父の見解が出ているか(2103224・0度6:15)

人の背中にはその人の歩みの歴史が出る、ってのはホントですかね。僕は前から見たって、歴史は手相よりは少し出ている程度にしか見えないけど。他人のことなんか分からない。でも背中をじっと観てしまうのは、自分がそこにいるからだろう、たぶん。 23日掲載…

ベッキー(2013225・−3度3:55)

細い声がするほうをみると生まれたばかりの奴だった。なのに煮干しがあてがわれている。拾っていかないわけにはいかない。猫用ほ乳ビンなんてものがあるのを初めて知った。そいつを見た千葉の担ぎの八百屋が「こりゃメスだんべ」というから『ベッキー』と名…

密談の中味は(2013223・1度6:00)

清澄に移ってから間口が2間ほどの店になったが、以前は深川で大きくやっていた。そのころの仲間がいまも来てだべっていく。話してるんだか、仕事してるんだか。狭い店内に修理してる自転車を中心に、密談中のように数人が黒く固まっている。酒の匂いも、珈琲…

無能の人々(2013219・5度6:25)

他人のうちの玄関を撮っていても、まず怒られそうにないというケースがこれだ。こっちも「やった奴出てこい」と、一戦を交えても良い気分でいるから気楽だ。一戦てったって、すぐ酒になりそうな感想戦であろうけど。酒は向こうもちなのがこういう場合のしき…

あそこで(2013220・0度5:05)

「あそこであん時さ、手を握られなかったら、今のあたし達ってないんだよね」 「あそこで先輩にこんこんと説教くらって目がさめたってわけよ」 「あそこでこっそり何度も男泣きしたこともあったんやで、こうみえても」 「あそこでオフクロと携帯で親父のよう…

書けない漢字を背負って(2013218・2度7:00)

勘三郎が、続いて12代目が亡くなったので、11代目の『勧進帳』を聴いた。 ♪旅の衣は すずかけのー、旅の衣は すずかけのー♪ 何度聴いてもいい調べだ。その衣の襟に丸い実が飾られるすずかけが今の時季には白い肌を見せる。この寒い最中にひと肌ぬぐという変…

そりゃ無理だよ(2013217・7度9:15) 

散歩のたびについ読んでしまう看板。『東京物語』のセリフ、語調はこの看板のある深川のものだと思うが、そんなに厳密だったかどうかはわからない。 ただ山田洋二の新作で、橋爪功が『昌次ぃ、母さん死んだぞ』と言う調子は何だか変だと京橋築地小学校、銀座…

そんな時代もあった(2013215・4度4:50)

ウイリアム・アイリッシュは3つの名前を持った作家だ。生涯の殆どをホテルで暮らし、遺産は大学に寄贈した。変わり者といっていいかもしれない。 彼はニューヨークを舞台にした作品が多い。悲しいほどの人間知にしか書けないようなサスペンス小説が、あんな…

凝視(2013214・2度4:50)

(たぶん、あらゆる生き物の)目は凝視しかできないようにできている。つまりトリミングしているのである。trimmerは刈り込みをする人のことらしいが、全員に生まれつきその資格が強制的に与えられている。要するにその刈り込み方によって各人に違いが出る。…

借脳料納付時期きたる(2013213・0度4:10)

◎また田中宇(さかい)から引くと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・北朝鮮や朝鮮半島が安定するほど日本の立場や日米同盟が不安定化し、東アジ アでの対立が激化するほど日本の国策(対米従属)が安定する構図になってい る。戦後の日本は平和を好む…

monku(2013212・0度5:40)

Have you any monku? という阿保けたセリフが流行った。「何か文句あるんちゅうんか?」というれっきとした日本語だ。「sankanshion?」もフランス語ふうに言うといい。三寒四温なんだが。 正しい日本語を使えといっても、大勢が使ってしまっているものを修正…

月を読む(2013211・2度5:20)

無常であることは真実(科学的に合致している)であるのに、われわれの脳は無常と思わない(非科学的)ほうに振れてしまって、世界認識が粗雑になる、という。いけませんね、たぶん。多くの不幸はそこから始まる、のではないかと解釈。 朝日新聞の家庭欄では…

僕は静粛にしてますが(2013210・0度4:30)

「静かにしろ!」って言ってるおめぇのほうがよっぽどウルサイんだよ、というのは落語からきたか、落語に採用されたのか。(堀内さんは酒席で、僕だって落語できるのよ、とふって「俺がいつ怒ったてんだよ!!」とやった) 赤塚不二夫の『天才バカボン』か『…

階段(210329・0度5:05)

坂道があったとする。それを坂道のままにしておくか階段にするかだが、判断の基準 があるのだろうか。あるに違いない。ただ議事録に残すようなことではなく、坂道周辺 の少数の有力者たちが決めたのだろう。決められたら従うしかない。 世の中にはとくべつに…

古いから(201328・3度5:25)

撮影してると(古い物が好きだなあ。古いからいいのか?)と問う声がする。自分から自分に。(古けりゃ何でも良いのではない、この縦長の窓だよ、いいのは。) 『アンアン』創刊のころショッピング・ガイドというコラム集合頁を担当していた。キャップは赤木…

不動の(201327・2度2:00)

田中宇の2月6日配信のブログには『日本企業の問題は円高でなく製品競争力の喪失』とあって いちばん恐ろしいことが起きつつあるのがわかる。 製品の魅力の減衰については、長い間製品(末端業の本なども製品とするなら)をつくってきた人間が現場のスミでも…

家宝(201326・4度4:00)

世界は謎に満ちている。「不思議発見」とかいう筋肉マン草野某の司会する番組はまだあるのだろうか。なにも世界にまで行かなくても近所だって謎だらけだ。でもこの謎は注目されることはない。近所でだって、ない。ヘタするとこの家の本人以外は理解できない…

なんだなんだ?(201325・5度4:20)

明治座の並びの駐車場に鳥居が建った。なに? 不気味だぞ。超安普請?だからまた撮影セットか。それにしちゃあ頑張ってる部分も少しある。 記者は近所のめし屋で昼酒(必要経費)しながら取材する。「水天宮が引っ越してきちゃうのよー」驚いた。お宮さんて…

世間が動いてくれる(201324・5度3:50)

また動画を始めた。カメラがうんと安くなったからである。 動画体験は8ミリ無声映画からだ。45年前になる。18分ものを何本もつくった。なぜ18分かといえば8ミリフィルムは1本の撮影時間が3分間で、僕の映写機で使えるリールの長さが18分が限界だったからで…

魔法の箱(201323・6度4:05)

じっさいのところ、20歳中頃までは己自身が外国へ行けるとは思っていなかった。外国は遠い所だった。創刊号は毎度それだからか外国ネタになって、取材スタッフが帰国する際は羽田まで出迎える。待ってる間に木滑さんは「羽田のことなら裏口まで知ってるぞ」…

日本語のひびき(201322・10度2:10)

「あの家では こどもらちが さえずって おった だけんなあ」 【さえずる】・・・広義では、女・子供がやかましくしゃべりたてることも指す。 と、辞典にもあったから方言ではない。だがこういうふうに使ったことも聞いたこともなかったから、驚き、いたく感…