2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧
三輪車自転車バイク自動車と進行する。中には故意に自転車バイクの領域に止まって進行しない人もいる。さすがに三輪車はいないか(スミマセン)。根っからのメカ好きという人もいる。昔『ポパイ』にクルマ情報を寄稿していたKさんは住居をわざわざ遠方に構え…
『オリーブ』の編集部では何でもかんでもに女性連合が「かわいい!」を連発するので、呆れはてて「今日の天気もかわいいだろう?」とからかったことがあった。 かわいいという言葉や語義については『オリーブ』のずっと前に原田治さんと共作した『エキストラ…
「ですからハチャトリアンをこの店で演奏させて欲しいんです。それが私の夢だったんです!」 と店先で突然に言われても店の人は困るだろうなあ。ハチャトリアンは今イイカゲンに思いついただけですがね。だけど道をたずねるにしては彼女は長々と立っていて、…
東山という高名な日本画家がいた。銀行の商戦用カレンダーにいちばんに採用されるような絵である。悪いと言っているのではない。中に小高い丘へ続く道を描いたのがあって、そのテーマは月並みで紹介している番組も月並みだ、などと思いながら階段を撮るので…
多摩美で写真を教えている十文字美信さんの最初のほうの課題は「顔を探せ」である。たまたま学生の作品展示をみてそれを知った。まあ初期課題としては妥当だろう。 商業編集誌のほうでは顔に見えるというテーマは「ひまネタ」の代表である。それも妥当な評価…
レイアウトという言葉は一般にも浸透してきて、立体空間を表現する際にも使われているようだ。僕が生業としてきたレイアウトは編集デザインの一角だが。堀内さんの話ではヨーロッパではレイアウトマンは非常に重要視されているんだよ、ということだったが日…
例によって酔った頭で放言していて「洗脳」という言葉が、いわば大真面目な感覚で出てきて驚いた。独裁国には集会の自由もないのだから「そうだ、そうだ」と勝手に集まり雄叫びをあげて歩くなどということはあり得ない。言ってみれば命令によって起こされて…
ずっと以前から僕は「街はまず頑丈でなくてはならない」と主張してきた。自宅でも寝室は別囲いにして、頑丈にし床の周囲には水や食料ほかを組み込んだだらいい(これに近い箱が商品化されたのには驚いた)。しかし先の地震や津波の映像を見ると、頑丈といっ…
ダイヤモンド社の小冊子『経』9月号で掲載されてしまっている記事なのだが入手が難しいだろうから、断りもなく掲載する。『経』では「デザインの味」というタイトルで、デザインを味わうという姿勢でいる。地球上にあふれるデザインされた物の、それら全てに…
カメラ持参で散歩しないと落ちつかない。丸腰というのは危険だしね? 外景に対して何かを感じるかどうかが問題で、感じなくなったら見飽きたのかも知れないし、感度が鈍くなったと思わなくてはならんと覚悟する。 己は反射板だと思う。外景が絵になると思う…
『POPEYE』の最終ページの原稿として石川次郎さんから手渡されたのは「次号予告」の原稿のみだった。ページの下部には5分の1広告がはいることにはなっていたが、上の正方形はかなり広いスペースである。本文の中味は情報満載をうたってギシギシなのに最終ペ…
林田摂子さんは隠岐郡海士町の中央図書館にアイターンされた方だ。 写真家でもある。じかには一度しかお会いしたことがない。送っていただいた写真集を断りもなくこうして紹介してしまう無礼をお許しいただきたいが、僕のようにこの島で幼少期の10年を過ごし…
『POPEYE』では2号が一番好きだという人がいる。僕はもうそういう目では見られないから、分からない。 『POPEYE』の編集後記だけを集めた文庫本もでている(『編集者の時代』マガジンハウス)。それは次回に紹介するが木滑良久編集長による文章だ。この2号…
10年以上以前にウイーンの大通りを歩いていて出会った人物に目を見張った。 たっぷりとした黄色のジャケット、黒いパンツ、ボウボウの白髪、 真っ赤な口紅の大女である。 体全体が鳴り響くほどの宝飾品を付け、陽光を受けて輝きながらゆっくりと堂々と来るの…
『POPEYE』創刊時80号ぶんくらいでのADとして担当した約1万ページ(直接全てをレイアウトしたという意味ではない)の中で強く印象に残っている2号での2ページだ(この時期は孤軍奮闘)。 ライターは松山猛。写真は恩田義則くん。このおりは「クラシックを再…