不動の(201327・2度2:00)

 田中宇の2月6日配信のブログには『日本企業の問題は円高でなく製品競争力の喪失』とあって
いちばん恐ろしいことが起きつつあるのがわかる。
 製品の魅力の減衰については、長い間製品(末端業の本なども製品とするなら)をつくってきた人間が現場のスミでも痛感し「こんなことで続くわけがない」と、危惧し続けてきたことである。もっと大きな危惧が『危険な話』以降強まった原発用製品に対してであったが、果たして起きた事態に対応する周囲の人々の態度は、その後の他の事故や教育現場での事件などの場合と共通していて、「またかよ、またかよ」であって、何だか日本全体が崩落に向かっているようで気持が悪い。

田中は現在の「危険な話」を以下のように書いている。

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この政策に対し、米国は、ドルと米国債を延命させてくれるものなので黙っ
ている。中国は、日本経済が自滅に向かってくれているので黙っている。しか
しドイツなど他の国々からは、日本のなりふり構わぬ円安政策を「通貨切り下
げ競争(通貨戦争)を煽っている」と批判する声が多々出ている。対米従属を
貫きたい日本政府は、国際的な批判に耳を貸さず、円の自滅的弱体化策を続け
ている。尖閣問題の悪化もあり、日本はこの数カ月で急速に危機に陥っている。
FTなど外国のマスコミは危機を指摘しているが、日本のマスコミは全く報じ
ない。危機自体だけでなく、危機が報じられず国民が無知なままであることも
非常に危ない。
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 吉本隆明は『異端と正系』だかに「庶民はイデオローグたちの言葉の如何に関わらず、日々を全うするしかないのだ」とか書いていたように思う。35年も前だから怪しいが、今も勝手にそう思うことにする。それしかないからね。国民が無知でなかったら何が出来る? そういえば「アナタなーら、どーする?」ってのがあったなあ。
 玄関前に台型の石をすえている家があった。この写真をみての連想が本日の日記だ。