雨読(201484)

 思ったほどに読書ができていない。本棚がいまだに整備できていないのも原因だが、なんだか忙しいのである。街は消費、分業が徹底しているから、空き時間が多い。野菜も買えばそれまでだし、生業の仕事以外の時間はほとんどが空きだ。こっちでは今朝もトマトやナスの収穫で畑に出て、新しい耕作地も整備していかなくてはいけない。畑の整備なんかはきりがない。雑草だらけだから。これで「磯釣り」を本格的にやりだしたらタイヘンだと、余計な心配までする始末だ。おかげで野菜はこの何ヶ月、特別な物以外は買わずに済んでいる。

 島に図書館ができてから、時間はそれほどたっていない。いまは専門のひとが規模なりに整備してきて、日常ぶんの本はあることにはなっている。
 ここでも図書館は静かだ。これが人口2300人に対してですからね。大した贅沢だ。静かという点では築地警察裏の京橋図書館だって暇老人の溜まり場でしかなく、ギョッとする光景であった。
 ここは老人はあまり見ない。周囲に田もあって窓外の緑が目に優しく、休憩コーナーでは50円コーヒーも飲めるので、愛用せねば、と思う。棚をみると宮本常一全集などもあり、そろそろ雨読(いまは冷房避暑)するかと思ってはいるが。
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