人類が出現した時から、そして未来も変わらないだろう(2012915)

10年以上以前にウイーンの大通りを歩いていて出会った人物に目を見張った。
たっぷりとした黄色のジャケット、黒いパンツ、ボウボウの白髪、
真っ赤な口紅の大女である。
体全体が鳴り響くほどの宝飾品を付け、陽光を受けて輝きながらゆっくりと堂々と来るのだ。
ゆっくりなのは大女が老人だったからだ。それも相当な。
それ以来、人は美しく朽ちなければいけないと思うようになった。自分が実行できるとは
思わないが。

↑著者もそう感じたのだろう。

↑セントラルパーク周辺での撮影が多いように見えた。
あのあたりには日本人から見ると特殊な階級の人々がいるように思う。

↑男性は付け足しになってるが。

↑みじめになるのは、みじめな姿をするからである。

↑楽しんでいることを楽しめる。

↑一朝一夕でこなせないのは和装でも同じである。
山田五十鈴は普段やロケ先ではジャブジャブ洗える合繊の着物を着てますよ、
と笑っていたという。ガンバリ過ぎると遠のく。
それにしても美しく朽ちるのは難しい。