大海をゆく(2012101・21度3:45)

 三輪車自転車バイク自動車と進行する。中には故意に自転車バイクの領域に止まって進行しない人もいる。さすがに三輪車はいないか(スミマセン)。根っからのメカ好きという人もいる。昔『ポパイ』にクルマ情報を寄稿していたKさんは住居をわざわざ遠方に構えていた。理由は愛車のエンジン音を毎日一定時間は聞きたいがためと話した。いまだ免許を持たない僕からみると大藪春彦でしか知らなかった人種がいっぱいいるのに驚いたものだ。

 僕はメカ派にはとてもなれないが、行きたくなったら何時でも何処へでも自由にいくことができるという気分にはあこがれる。そんな視点から<道>を考えると大海を泳いでいるのと同じではないか。
 10歳くらいで親父の和船を一人で勝手にこぎ出し、釣りをしていた記憶と、クルマへの推測がかぶる。ああいう気分なんだろう。自宅の前に船を繋ぎ、夕餉の魚をちょっと釣りに出る生活を今も夢想する。海流を読む醍醐味のスケールは特別ではないかとあこがれる。クルマとどっちが良いということではないが。

隠岐の島町(力士・隠岐の海の地元)では海岸から細長い川みたいな船着き場をつくりプロも一般人も利用している。