『POPEYE』2号の編集後記(2012917・23度2:30)

『POPEYE』では2号が一番好きだという人がいる。僕はもうそういう目では見られないから、分からない。
『POPEYE』の編集後記だけを集めた文庫本もでている(『編集者の時代』マガジンハウス)。それは次回に紹介するが木滑良久編集長による文章だ。この2号のはたぶん松山猛くんだと思う。この頃編集部は『アンアン』や『Made inUSA』をつくった六本木にあって、そろそろ本格的に発進する空気になり人の出入りや熱気も高まりつつあった。僕は『Made in USA』をつくった時点でアンアンをクビになっていた(とつぜん平凡出版のS局長に喫茶店に呼び出されて「明日から来るな」と言い渡された。理由は不明だが、社内で権力抗争でもあったのかも知れない。過酷だがフリーの人間の宿命だろう)ので、アンアンを離れられて時間があったから1冊まるごと浸ってデザインできたので,その意味ではクビになったのは幸運だったかも知れない。