ついに(2013822・旅行カバン)

世界堂を出て、ブルックリン・カフェで昼酒のんで、通りを眺めると何か感じが違う。角の交番が「どうしちゃったの、オイ」だった。前の交番はお邪魔虫みたいにあたりを圧して座っているかに見えたのだが、今や正装しちゃって茶色の壁にチンマリとデザイン的に収まっている。工事中なんだろな。話はそれるが、宍戸錠がギターを持って渡り鳥やってる映画で、ある町に流れてきて「シェリフは何処だ?」とおばさんに聞いたのには驚いたが、それを思い出した。ここは追分三五郎の追分、追分団子の追分だよ。オイオイ追分交番、頼むで。

 また話はかわる。1970年に『アンアン』でヴィトンを紹介したのが始まりではなかったか。柔らかいのでも2万円とある。給料が3万5千円のころだ。部屋代は8千円(風呂なし)。ちょっとクタってるのを創刊号でも見ることができるからユリは誰かのを持って行ったのである(この写真ではない)。それは堀内さんが以前にパリで購入した物とか言う人がいたが、本人には確かめてない。それにしても戦後すぐに彼が働きはじめた伊勢丹の前に『アンアン』から43年経って、そのヴィトンがやってくるとはなあ・・・しばらくボンヤリしてしまった。