ふーん(201352・畑を借りて何種かの苗を植え込む計画6:50)

 どうみても貧乏には見えないお宅だ。町にはこうした立派な家があちこちにある。ここの様式をまだ学習してないから解説はできないが、入母屋よりも切妻が多いように感じていて、あの古典的な率直さが町にも合ってるなあとしていたが、よく見ると入母屋だってあるのだ。
 屋根の下にヒサシがあるのは、丹波篠山に吉田カツさんを訪ねた際に何棟か見て、あそこも黒豆長者が権勢を誇っているのだと思ったが、全国でも珍しくない形式なのかもしれない。金ができれば誇りたくなるのも古今東西かわらぬサガであるが、表現方法が似ているのが物足りない。タキシードでシャンパンかなんか飲んで美女とダンスや噂話に興じるのも変わらないのであろう。要するにまねをしているのだ。まねができることがステイタスなのである(非難しているわけではありません。僕もまねたいものだ)。
 
 モーツアルトは宮廷でピアノを前にして「音楽に興味ある人だけこっちに寄ってください」と呼びかけた。奥方たちは恋の駆け引きに夢中で、彼の音楽なんて分かっちゃいないのである。借金まみれのフリーランスの音楽家として稼ぐためとはいえ、ストレスが高まっただろうなあ。