家庭訪問(2013424・南東の風18:45)

 入学式も滞りなく終了し、家庭訪問が始まる時期である。
 そこで我がほうも最近発見したツル・エイリアンの家庭を訪問することにした。どうせロクでもない家庭だろうという予測はみごとにはずれ、小型のチューリップ状のやはり過剰と思われる繁殖力を誇る子花群に迎えられた。花の好きな諸氏に聞きたいが、如何ですか、この顔立ちは? なんか造りっぽい。地球に着いてから花らしいカタチを調査して数値化しインプットし製造した感じである。

 
 気になったのはそれだけではない。まだオシメもとれてない子たちが不気味に黒いのである。若葉が萌える時期の色ではない。不吉ではないか、黒は。じっと見ていると黙っているが「ギエーッ」とか叫んでからみ付いてくるようにも見える。
 明日の職員会議で報告する内容は決まったが、果たして今晩を無事に越えられるかどうか。