大五郎始末(201349・9度12:30)

 珈琲焼酎の大五郎はその焼酎のほうの仕事は終えて、成敗された青竹たちとともに「枝もの」専用の花器としての生活に入った。青竹は剣山としての役目を有り難くおおせつかり、短寸輪切水没の身となって大五郎器の中で15本の枝を支える。今朝はセッカチな制作者が手近な松と杉の枝を差したところ、どう見たって「てめえ刺すな、この野郎いてえじゃねえか。てめえこそ何だ」喧嘩華道となったのを見かねて最後の桜姫がなだめにきた場面である。
 さあ大五郎の2番器はいかなることになりましょうや。はてまた枝もの集合の結末は? 花はどうする? 観客は己ひとりの大机での生け花展がこうして始まったとしよう。