花迷子(201345・15度14:00)

 隠岐神社の隠の旧字がこうである。手元に漢和辞典がなくて作字のワケは不明だが、初めて気づいた。

 手段が徒歩しかない時代に、何時間もかけてこの名所の桜を観にきたのだが、オフクロの背のねんねこについて歩いていて、気づくと同じ柄のねんねこの知らないお母さんだったので、7歳の僕は迷子になって大泣きしたのを思い出す。いまでもその柄を覚えているくらいだ。
 63年ぶりの隠岐神社の桜は「樹が弱ったね」らしいが、無人の境内は京都のどこかの寺社に似た空気で穏やかに満開を迎えていた。

土俵では今も相撲大会があるらしい。何日が後には綱引きだという。後鳥羽さんをこうして慰め続けているのだ。

隠岐の海」が綱でも張ったら、土俵入りを披露するのだろうか。彼は大きい島のほうの出身者だが。