石を愛でて(2013320・北東向き7度6:05)

 島なのに多様な岩がある。全国屈指ともいわれ、黒曜石では荒稼ぎしていた。ということは多様な石ころもあるということで、それを愛でる人も出てきて、撮影なんかする人間もいる。これがその例だ。たぶん「愛でる会」でもあって、自慢しあったりしているに違いない。
「落石注意」とある海岸では日々新しい石が生産されているから無限であるし、いつどんな表情のが出てくるか分からない。

 このレイアウト作品はまだ素人くさい。セメントのが混じっているのはいいとしても、丸石が無かったら、この程度のまとまりさえつかなかっただろう。他のも美意識が感じられない選びで、各石の表情がまだ確立されてない。あと数百年間は海塩でもませたいところだ。京都の石庭でもそういうことがある。建造は古いのにナマな感じの庭があって、品格に欠けるのである。竜安寺三宝院の石は命懸けの意気がある。秀吉がわざわざ引っ越しまでさせて置かせた石なんかには血の匂いが籠もって恐ろしいくらいだ。・・・とか何とかブサクサと放言しつつ他人の家の庭先で楽しんでいるのも品は良くないが。