弱味・その2(201310021・1度2:15)

 路地(狭い)が好きだというのは弱味か。弱味ということはないかもしれないが、変わった趣味であるのは確かである。「狭い路地を見て歩く会」などというのも聞いたことがない。そういうのは無いほうがいい。ライフル協会の餌食になっても困る。だから勧めない。しかしこういう光景に出会うとつい立ち止まってしまう僕の気持ちはわかってもらいたい。
 
 この作品はお父さんのだろうなあ。多くの場合に男くさいのがセマロジ作品?の特徴なのである。北斗の拳ではないが、君はすでに崩壊している、というような作品である。作品であると認定したからといって、直ちに現代美術館に通報しても引き取ってもらえない理由は何だろうか。理由は絶対にあるはずなのだが、明解に説明はできない。だれにも聞かれてもいないから言葉化できてないし、当面はする気も、するための教養もない。そうだ、説明するには教養が必要な気もするのだ。美術番組で学芸員がハキハキと説明するように説明するにはこの領域についての教養が要る。
 僕がデュシャンの仕掛けた網の中から、たぶんまだ脱出できていないからだろうとは思う。鑑賞撮影合わせて10秒間の芸術探訪なのだが、10秒でももったいないとする生活者からみると、やはり弱味という自己認定は正しいのだ。ちびたホウキが戦闘の歴史を思わせてかわいい。