火と水(20121211・3度5:50)

 「火に油を注ぐようなこと言うんじゃねえ」とかいう。浜町の川べりに消防署がある。川がわに大きな垂れ幕、道路がわにこんな小さいのがかかっているが、何故だか遠慮がちだ。
 近くに見えていても川をへだてて、皆まで言わないと決めたかのような青い看板がある。言ってくれなきゃワカランのだが。写真か絵か定かでない図像は水面に映える月か青ざめた太陽か、とうたう詩境を表すオーナーからのプレゼントかも知れない。たんに吠えつつ空を飛ぶ犬の首にも見えて景観を悪くしているだけなんだが、本人は気にいって日々拝んでいるのだろう。清洲橋に立ってツリーを撮影すると必ずこの看板が入ってしまう仕掛けだ。今や全国区である。
 全国区で思い出したが、相撲中継でテレビ画面に必ず映り込む席を取って、連日着物を替えファッションショーをやってる女がいたりする。けっこうこれが土地美人のお姉さんだったりするが、カワイクないほうの見本であろう。あれも背後にオーナーがいるのだろうか。と、だんだん火に油になってきて、血圧が上がるといかんから用心して、ここまで。

「寒月や さて行く末の 長と半」小沢昭一句をFBから拾いました。