準備(20121129・4度3:30)

 「万全の予習を怠らない人間を天才という」エジソンの言葉だそうな。
ダメだこりゃ。今さらどうあがいたところで天才とやらに近づくことは無理だ。
いやいや近づこうと思ったこともないが。天才を見たこともないのだから、エジソンさんがどう定義しようとも、そういうもんかなあと思うしかない。
 ただ周りの人々の間で「あの人は天才だ」といわれた堀内誠一さんを観察した経験からいうと、「猛予習の人」であったのは確かである。どこの国にいってもまず博物館から見物を開始したことに象徴されるように、ひたすら予習していたように思う。パリに来た人が「エッフェル塔なんて誰でも行くから」と言った際には「だからダメなんだ」と切り捨てた。まず何でも自分の目で見ろというのだ。特にみんなが行く所には必ず行けと言った。それも予習なのだ。
 「準備だけはしておきなよ」と23歳の僕に諭したのは福田繁雄さんだった。あの先生も何かを予習していたのであろう。

 不肖の弟子である我が輩はけっきょく予習も準備もしなかった。そのくせジクジたる思いなんてのは(深くは)ない。まあ能天気な与太郎のまま終わるのだろう。今日もハレルヤーと、弘田三枝子で散歩に出る。愛されたくて愛したんじゃない、のだから諦めなくちゃ。
 と、何だ? こんな場所に置かれると悪い予感もする3文字ではないか。早まるでないぞ。天災は忘れた頃にやってくる・・・と親父ギャグで終わってもいいが。
 のぞくと川縁で釣り大会を催さんと、おっさん数人が準備中であった。この看板さ、店から持って来ちゃっていいの? またカミさんにどやされるぞ。でもハレルヤーだ。まあ何ごとにも予習・準備が大事なのだよ諸君。間にあう方はついでに祖国のために天才も目指そうね。