2012426・・・絵になる光景(新谷記)

スケッチブックを携帯している場合に、これは絵になるなあ、と感じる光景がある。
カメラ携帯なら写真になるなあ、となる。
隅田川岸に近い新川にはどっちにもなれそうで、さんざん対象になってきたと思われる
ちょっと世ずれしたような物件があった。あまりにも通行人にいろいろと言われてきたので、
どうせ私はそうですよと、なんだか姿が居直っているふうでもある。

戦火から焼け残ったのだろうか。金魚鉢の台はセメントの用水桶だ。
柱にはネクタイ状の浮き彫りまであり、戦前の人間の趣味と思えるが、評価に困る。
この家の血は争えないのか戦後の象徴のようなバスケットのカゴまである。
そういえばここは「籠平」というカゴ屋らしいのであるが、ドラマのセットとして
貸してるほうが多いかもしれない。どんなドラマかわからないが、
やはり筋書きのないドラマだろうね。



(新谷撮影)