ボクの道(2013810・そして誰も通らない)

 8月6日に「ボクの道」と書いた、その道である。枝葉が侵食するままになっている。行き止まりで無用では町の「草刈り予算」もつかないから、定期的に刈られることもない。完全に見捨てられた道なのである。
 元は段々畑に通う細い道で、60年前には野いちごを摘んだり、トマトをドロボーしたりするのに通ったし、耕作が終了した10段ほどの畑は段跳び下り遊びの場所でもあった。いま放置された畑を森に変えた勢力は道も支配下におさめようというのである。
 2車線の幅で500メートルもの空間を略奪される前に青空読書室・BAR・アトリエ・個人レストラン(オニギリしかないが)・音楽室・寝床ストリートにしようなどというのはボクだけだから「ボクの道」で、無許可であるが、文句言うひとが出てきて欲しいくらいだ。ここまで来てやっと得られた静寂中に、今度は自動セットのムービーカメラや録音機を置いて観察したらどうだろう。枝刈り鋏とノコギリでの勢力との虚しいひと暴れは運動代わりだ。プロ用の枝刈り鋏が重いのには驚いた。