購入注意報(20121027・14度5:00)


 ディーヴァーが好きである。好きになると盲目になるのか。「オッ、出た」と思ったのである。いさんで上下巻購入し、待ちきれずに車内で読み始めた。・・・しかし何かおかしい。彼はとんでもない新技法に挑戦したのだろうか。読んだことがある出だしだ。下巻の最終ページに小さく答えがあった。2009年10月に単行本で出ていたのである。むろんそれは読んでいるのだから、覚えがあるのは当然だ。うかつだった。タイトルなんか自慢じゃないが1時間前のことでも覚えておれない昨今だ。4年も前だよ。でも悔しいから言いたい。なら「最新刊」などと歌うな。「最新刊」を2度も言うな。文庫が真の新刊ということは今は普通にあるのだ。(児玉清はよく知らんが、故人なんかに推薦させるな)。この10月10日発刊の最新「文庫版」である。盲目のお人も耄碌のお人もご注意あれ。
 
 そしてホントの新刊が5日後に単行本で出た。これがまた嫌みな作戦だ。「野田言語」だか「野田だまし」だ知らないが麹町本社の何階かの編集部にはひかかったファンを、笑ってる奴がいるかと思うと、ひかかるオレが一番ダメなんだが、世も末だなあと情けなくなった。そこで購入注意報を発令する次第。下が新刊。読む気が落ちたのだろう、まだ100ページしか読めてない。