悲しい際物(20121025・12度4:30)

 先日際物の宿命とあってあせってご紹介した人形町甘酒横丁の煎餅、その後である。はやくもお仲間が出品されていた。今回は背広姿の店主が店先にいる。40代後半にみえる大柄な人物で鷹揚な唐様?の8代目という雰囲気であった。
 「うちは代々の首相をそうやっているんですよ。ドウゾ、ドウゾ中でご覧ください。680円が割りきれない? あ、箱代がはいってますから半端になるんですな。ははは。ちょっと中味もつまんでみてくださいよ。ドウゾ」「この方にお茶をお出ししなさい」悠々と階上に消えた。
 撮影しながら「散歩するときはいつもカメラを携帯しているもんで」と何となく言い訳してると「人物は撮らないでね」と鋭い声が横から飛んできた。中年の固太りした白い上着の女店員が愛想笑いに笑ってない目をセットして立っていた。何だってんだよ。


↑味は悪くはないが、こんなもんだろうとも言えた。だからこうでもしないとイカンのかなあ。出された茶を飲むのを忘れた。