名水(20121017・15度2:30)

小さな島であるから住んでる人も少ない。
生活用水は井戸で充分で、電動ポンプの時代だから元からある井戸から汲み上げているのだろう。住んでる場所は海っぺりみたいなものだ。水は多少は塩っぽいかも知れない。まあそれで死ぬことはあるまい・・・長寿の地だし。くらいにしか島の水について考えていなかった。

だが縄文期に日本で数少ない所しか出なかった黒曜石がとれて、それは武器にもなったから島は栄えた、という。栄えたということは人も大勢行き来していたわけで、住むには良い水がなければいけない。
水が豊かに湧き出る珍しい島だ、とは最近まで僕は知らなかった。ホントかとその一つを見に行った。なんと日本名水認定何とかが、そこだけで日に400トンも湧いていたのである。それを農業用水に使っているらしい。うれしい余裕ではないか。ここ産の酒がうまいのは土地の人が親しげだからだけではなかった。酒の名前を出すと宣伝文になるからやめるが、島から遠く離れた大東京の日本橋三越の向かい側でも手に入るはずだ。僕の散歩圏内である。

↑名所になっていて神社まである。天川という。