2012428・・・円周率(新谷記)

円周率の数字をズラズラと暗記して呑み会の芸にしている人がいた。
10桁くらいからあとは何言ってもいっぱんには分からない。
勝手に数字を並べるほうがじつは難しいとも考えられるのだけど。

古代から正方形と円は謎のカタチであった。
たぶん神の領域に属するのである。「謎」という言葉は出版編集の主題になるほど魅惑的で、
世にあふれる惹句の中でこの漢字をみない日はない。
ここでも柱の礎石、石(完全な球体ではないが)、扉の端の角丸がそろって
いたから撮影したので、魅了されてしまう原因を考える前に手が出てしまったという、
その点について少しは考えたほうがいいのだろうか。

(新谷撮影)